石原都知事の発言を糾弾する

東京都知事石原慎太郎のフランス語に関する発言についての訴訟がおこされました。
経緯は以下の通り。

「仏語は国際語失格」発言、石原知事を相手に提訴
 東京都の石原慎太郎知事(72)が「フランス語は数を勘定できず、国際語として失格」と発言したことに対し、都内のフランス語学校の校長らが13日、「名誉を傷つけられ、営業を妨害された」として、石原知事に計1050万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 訴えたのは、「クラス・ド・フランセ」(東京都港区)のマリック・ベルカンヌ校長と、その呼びかけに応じたフランス語研究者や通訳ら計21人。
 訴状などによると、問題の発言は、昨年10月に都庁内で開かれた「首都大学東京」(今年4月開校)の支援組織設立総会で飛び出した。仏文学を含む文系の教員が、前身の都立大より教員数が減らされることなどから、同大の設立に反発しており、石原知事はフランス語を「国際語として失格」と述べたうえで、「(フランス語に)しがみついている手合いが(開校に)反対している。笑止千万だ」と発言したという。
 原告側は「フランス語は数を数えられるし、国際機関でも公用語として使われている」と主張している。
 都知事本局秘書課の話「訴状が届いていないので何とも申し上げられない」
(読売新聞) - 7月13日14時19分更新


訴訟を起こした「石原都知事のフランス語発言に抗議する会」のサイトです。
http://www.classes-de-francais.com/ishihara/jp/index.html


できれば全て読んでいただきたいですが、仏文学者野崎歓先生氏が日経に書かれた記事がおもしろいです。
http://www.classes-de-francais.com/ishihara/scans/artj01.jpg


フランス語を学ぶものとして、というより、多様な文化を大事にしていきたいと考える人間として、わたしは石原慎太郎の発言に強い憤りを覚える。
極端な歪曲事例をもってして、自分の意にそわぬものを愚弄する石原の態度こそ、笑止千万!
このような人間が日本の首都東京の知事をしていることが恥である。
断固糾弾することをここに宣言します。