@県立図書館ビデオ

自由を我等に [VHS] à nous la liberté」
監督:ルネ・クレール
出演:レイモン・コルディ、アンリ・マルシャン
1931年作品

囚人仲間のルイとエミール。人の善いエミールのおかげで、ひとり脱獄に成功したルイは、持ち前の要領の良さでとんとん拍子に大会社の社長に。一方、刑期を終えたエミールは、そうとは知らずにルイの会社に就職する。身分の全く違う2人は、やがて社長室で再会するが……。「巴里の屋根の下 [VHS]」でトーキー映画の原点を作り上げたルネ・クレールが、資本主義における「自由」の幻想を痛烈に風刺した、セミ・ミュージカル形式の傑作。また、この作品はチャップリンの「モダン・タイムス [VHS]」に大きな影響を与えたことでも知られている。

「モダン・タイムス」って、ほとんどこの映画のパクリじゃないすか。知らなかった。
ラストシーンでは、完全機械化工場が実現して労働者たちは川で釣りをしたりしてのんびりしてるっていう、とても楽天的なもの。
74年後の現代がとてもそうはなってないし、これからさきもそうはいかんだろう
という時代的制約はあるものの
人間にとって自由とはなにかという問題を投げかけている点で傑作。
ところで、
à nous la liberté
ってのは文法的にどうなんでしょ?
動詞 donner が省略されているから前置詞 à がありってこと?