午前中、学校。
同じクラスのおっさんの学習態度がよくないのでムカツク。
素直じゃない。謙虚じゃない。話を聞いてない。
自戒しなくては。
お昼を食べて、神保町の古本市へ。
大仏次郎(おさらぎじろう)の「パリ燃ゆ」を探す。
いまパリでは自動車が燃やされていますが
この本は19世紀末、ドレフュス事件を描いたものです。
日本文学のたくさんある本屋さんで、店員さんに聞いてみる。
大仏次郎のものありますか?」
若い店員さんが教えてくれたのは
35000円の全集みたいのと6000円くらいの随筆集。
パリ燃ゆ」はありませんでした。
次の店。
カウンターにいる店主らしきおじいさんに聞く。
大仏次郎の「パリ燃ゆ」はありますか?」
「ああ、○○君、「パリ燃ゆ」はあったよなあ。○○君〜」
若い店員さんが出てくるのかと思ったら
おじいさんの○○君が出てきて探してくれたのですが
「ああ、出ちゃったみたいだねえ」
次の店。
大仏次郎の本はありますか?」
「ああ、大仏はと、どこだったかなあ、しまっちゃったかなあ」
「あ、これですか?」
「ああ、そうそう」
(「パリ燃ゆ」がないので)「ここにあるだけですか?」
「そうですねえ」
てことで帰ろうとしたら、店内にいたおっさんが
「大仏だったら、あすこにいっぱいあったなあ。
 ここを出て左に行って銀行の前の三階」
「ありがとうございます」
とお礼を言って帰ろうとしたら
「大仏…、おもしろくないよ」
だと。
「はあ、まあ、19世紀フランスの社会状況に興味があるんで読んでみようかと」
「ふうん」
みたいな。
うるせえんだよ、おやじ!
このおっさん、見るからに「自称物書き」みたいなヤツ。
酒飲んでクダまきながら、若いモンに文学談義でもふっかけてるようなヤツなんだろうな。
わかんないけど。
ともかく、おっさんの教えてくれた店へ。
大仏次郎のものありますか?」
タバコをすってる赤ら顔のオヤジさんに聞く。
「大仏のなに?」
「「パリ燃ゆ」とか」
「「パリ燃ゆ」は在庫してないね」
「そうですかあ。じゃあ「パナマ事件」とかは?」
「ううんとねえ」
と言いながらiBookをぱこっと開いてトラックパッドをシュゴシュゴこすって
「「パナマ事件」倉庫にあるよ。1575円、やや傷みあり。
 ただ倉庫が離れてるので来週の木曜日以降になるけど」
「そうですか。じゃ、いいです。いま「パリ燃ゆ」とかはあんまりないですか」
「うちは朝日選書に入ってるのはおいてないんですよ」
「朝日選書版は新刊ではもうないですか」
「そうだねえ、入手困難になってきてるかな」
ということで、この日の古本探しは終了。
そのあと、日仏学院に行ってDVDを返却。
学友さんに会ったので、ちょこっとお茶して帰る。