文学

謎とき『カラマーゾフの兄弟』 (新潮選書)」読了。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟―ジュニア版 (ジュニア版・世界の文学 17)」を読んだのはもう1年半以上前。
ようやくこの「謎とき」を読むことができました。
ドストエフスキーの作品はいろんな仕掛けがしてあって
ロシアの歴史・社会の専門家でなければほんとんのとこ読み解くことはできません。
カラマーゾフという名前の由来を語源から探っていったり
ロシア正教の分離派の教義の解説など非常に興味深い内容でした。
カラマーゾフの兄弟」は第二部が構想されていたものの
作者ドストエフスキーの死によって日の目を見ることはありませんでした。
しかし、本書によると第二部は三兄弟の末っ子アリョーシャが
皇帝暗殺を企てる人物として登場するはずだったという。
決して読むことができないだけに、ものすご〜く読みたい!!!