2006-02-15 ■ 読書 三島由紀夫「太陽と鉄」読了。 近代の運命を一身に担い、その復権の試みに生命を賭けた英才三島由紀夫が、死の決意の下に発見した文学の新しい領域――告白と批判の間に位する<自伝的評論>の形で、自己のうちなるさまざまな堆積を詩的な文体で表白――その芸術と思想の遺書ともいうべき問題の書。 三島が割腹自殺した瞬間に、どんな心境だったのか、すごくよくわかった。