立喰師列伝 通常版 [DVD]」をDVDで見ました。
立喰師列伝 通常版 [DVD]
監督は世界の押井守氏です。
立ち食いそば、牛丼、ハンバーガーといったような
立ち食い的大衆食文化の変遷をたどりながら
戦後社会史を根底的に批判的に描いた作品。
実写とアニメの融合した手法も斬新である。
終始おちょくり的左翼的言辞でもって解説が語られている。
昼食は駅の立ちソバを利用する私としては
この映画をみた翌日、早速「キツネそばコロッケ入り」を食した。


駅の立ちソバというと、もっぱらおっさんリーマンが
ソバもしくはうどんを胃に流し込み、さっさと立ち去るところというイメージである。
しかし、最近よく立ち寄るようになって、人間観察したりしていると
なかなか面白いものである。
立ちソバスタンドはほとんどの場合、厨房がまる見えであり、
そこで働く方たちの一挙手一投足、食材のおき場所、おき方、処理の仕方などを
私などはよく見るようにしている。
私が平日利用する立ちソバ屋さんは、中年女性が一人で切り盛りしているのだが、
大変好感が持てる方である。
湯気がもうもうと立ち込め、冬でも汗だくになって忙しく立ち働いているおばちゃんを見ていると
一杯のかけそばもほんとにありがたくありがたくいただくようにしている。
食べ終わって立ち去るときには、どんぶりを返却した後、
カウンター脇にあるダスターで自分の食べたあたりをさっと拭くようにしている。
客層はやはり中年男性が多いが、時折若い女性もお見かけする。
立ちソバなんてと、敬遠する若い女性も多いと思うが
おっさんたちの間でエレガントにソバをツルツルとすすり、
「ごちそうさまでした」と言ってさっそうと立ち去っていくお姉さんは
かなりかっこいいと思うのである、