4月ごろから死にとらわれてずっと考えている。
ちょっと三島に深入りし過ぎたのかもしれない。
なんのために生き、なんのために死ぬのか。
ぼーっと日々を過ごすのではなく
誇り高く美しく生き、そして死にたい。
そういう意味で三島の生き方に強い憧れを抱く。
しかし、三島のスタイル自体には憧れるが
方向性については疑問も多い。
いや、その政治的主張については
彼の著書を読めば読むほど共感は増すのだが
譲れない一線ともいえるものがある。
天皇を至上の価値とする考え方と
武士的倫理な倫理感である。
日本という国の歴史を考えたときに
やはりその主役は農民、漁民などの生産階級であるはずであり
彼らのもっていた意識こそ日本的なのではないかと思う。
三島は、守るべきもののためにはたとえ敵が幾千万でも
日本刀で立ち向かうと言うが、
鍬や鎌で武装して権力者に立ち向かった百姓一揆にこそ
日本の伝統があるのではないかと思う。
そんなわけで
改めて日本とは、日本人とは何なのかということに
問題意識がシフトしている。