朝、自宅を出る。
青春18きっぷで横浜へ。
今日も裁判傍聴。
横浜地裁本庁である。

でかい。
内部はピカピカだ。
法廷も裁判員6人が座る裁判官席が既に完成している。
今日傍聴したのは刑事事件3件。
暴行事件の証人尋問。
証人は被害者を診察、治療した医師。
女子アナみたいな若手女性検察官がシナリオ片手に尋問。
弁護人は、証人が診察したのが本当に被害者なのかという点をつっこんでいたが。
次は暴行事件の判決言い渡し。
女性裁判官が元暴力団員の20歳くらいの男に噛んで含めるように判決文を読む。
懲役2年の実刑だ。
最後に、しっかり中で考えて反省すれば早く出られるかもと
励ましというか、気休めというか、お約束?
時間にして5分くらいの儀式であった。
最後は大麻所持事件。
冒頭陳述から証拠調べ、証人尋問、本人尋問、論告弁論まで一気にやってしまった。
びっくり。
早いね。
しかも判決言い渡しは1週間後。
被告人は保釈金も積んで拘留も解かれていて罪も認めている。
あとは情状の判断だけということで速攻判決なのか。
しかし、1件目の被告人は夏の休廷期間も挟んだりして
未決のまま延々と拘留されるんだよね。
つらいね。


ところで、この休みにいくつかの裁判を傍聴して思ったのは、
裁判官、弁護士、検察官という人たちが非常に類型的であるということ。
検察官ていうのは、国家権力を背景にしたエリート官僚。
スーツをパリっと来て、ツルっとした顔で、上から目線で蔑むような尋問をする。
弁護士には、企業の顧問弁護士で甘い汁吸ってるクソ野郎どもから
刑事事件の国選弁護人として汗を流している人までいるいろいろいる。
刑事法廷で見た弁護士先生たちは好感の持てるオッサンたちだった。
裁判官を一言でいうと「将棋指し」
ひ弱な感じでメガネかけて髪の毛は無造作な七三という風貌が似ているというのもあるんだけど
仕事の内容自体も似てるように思う。
裁判官というのは、ひたすら書類を読んで、証人の話を聞いて、頭の中に事件の絵を描き
過去の判例や自分の出世のことなんかを考えつつ、ツミの一手、判決を練り上げていく。
いいのか、そんなんで?