竹下節子著「アメリカに「NO」と言える国」読了。
アメリカに「NO」と言える国 (文春新書)
ななめ読みしようと思ってたんだけど、おもしろくて全部読んじゃった。
アメリカに「NO」と言える国って要するにフランス。
日本では欧米とひとくくりに言うけど欧と米は違うと。
大体こんな感じの対称性があると。
  米     ←→    欧
アメリカ    ←→  フランス
アングロサクソン←→非アングロサクソン
プロテスタント ←→  カトリック
原理的     ←→   習合的
コミュノタリスム←→ユニヴァーサリズム
犬の連邦    ←→   猫の連合
犬の帝国    ←→  猫の共和国

日本は本来は犬や猫のように肉食でない「羊のむら」というところでしょうか。ふだんは穏やかで互いにけんかしたりしませんが、狼に追いかけられたら後先見ずに暴走したり、牧羊犬におとなしく従ったり、というイメージです。でも、羊でも安全に生きられる地球共和国を作るには、ヒエラルキー付けを強要せず、ボスをたてずにすむ猫さんたちとなかよくして、猫の哲学を研究する必要があります。それも、犬が狼に、猫が虎にならないうちに。

フランス的なものから学ぶものは多いよね。
しかし、フランス好きと猫好きって本当にかぶるよね。