伊東乾著「ニッポンの岐路 裁判員制度」読了。
ニッポンの岐路裁判員制度~脳から考える「感情と刑事裁判」~ (新書y)
著者は東大卒の作曲家・指揮者。
楽家として、感情がどのように操作されうるかという点から
裁判員制度の問題を検討している。
反対派、賛成派というよりも現実派として
実際に施行される制度に冷静にどう対応していくべきかを考えていく立場。
私が思うに、裁判員に訴えるための過剰な演出は避けねばならないが
被告人や被害者の心に届く言葉を裁判官、検察官、弁護人ともに
もっと努力して紡ぎ出していく必要があるのではないだろうか。