カバチタレ!(11) (モーニング KC)」読了。
カバチタレ!(11) (モーニング KC)
今回は労働問題です。
横暴なオーナー店長が仕切っている零細スーパーマーケット。
日々、理不尽な扱いを受けているパート女性たちが
労働者の権利擁護に燃える司法書士、金田君におされて
労働基準監督署に訴えたりと闘いを始める。
しかし・・・。


カバチタレ!(12) (モーニング KC)」読了。
カバチタレ!(12) (モーニング KC)
労基所の介入によって店長は逆ギレ。
さらに横暴な支配に拍車がかかり
パート女性間の不和も深まってしまった。
それでも金田君は押しまくり
労基所も抜き打ち監査に入ったりで
折からの経営不振、銀行貸し渋りにあったスーパーは
倒産してしまう。
権利を求めて闘ったものの、結局職場を失ってしまったパートさんたち。
こんなはずではなかったと悩む金田くん。
しかし、ロクデナシのだんなと離婚して一人で子供を育てていく決心をしたパートさんは
失業という困難にへこたれず、
今までよりも働くものの権利を自覚して
新しい職場で働き始めた。
それは、泣き寝入りしていては決して得ることのできない
人間的な成長だった。
不覚にも、この巻を読んで泣けてしまった。
スーパーの店長にも、ロクデナシのだんなにも、
裁判所の調停員にもなめられていた女性が
1つの労働争議を通して、力強く成長した姿は感動的だ。
零細スーパーの店長はダメ経営者として退場していくが
彼に向ける視線も決して冷たくはない。
大資本の抑圧にあえぐ中小零細企業経営者の矛盾をも
抜かりなく描いている。


カバチタレ! (13) (モーニングKC)」読了。
カバチタレ! (13) (モーニングKC)
夫が8年前に失踪して死亡宣告を受けたことによって
3人の子供とその配偶者たちの間で遺産相続争いが勃発。
ところが、その夫が生きてることが分かったもんだから大変。
一端受け取って使っちゃった死亡保険金を返さなきゃいけなくなったり
それぞれの欲と、切実な事情が錯綜してグチャグチャになるも
なんとか丸く収まった。