2007-06-23 ■ 読書 三島由紀夫「複雑な彼 (集英社文庫)」おふろで読了。 安部譲二をモデルにした小説。 三島と安部譲二は親交があったのですね。 安部譲二が用心棒をしていたゲイバーで知り合ったらしい。 三島由紀夫先生は、あの市ヶ谷の自衛隊で憤死なさる前の晩、私に電話を下さって、六本木にあったミスティーというクラブにある先生のお酒を、自由に飲んでいいとおっしゃって下さいました。 「ブランデーやウィスキーでしょうから、置いといても悪くなることもないでしょう。永い御旅行ですか」 とうかがった私に、言葉短く、 「ああ、そうなのだ」 とおっしゃった先生でした。 三島は、相当に安部譲二のことを気に入っていたようだ。