2008-03-17 ■ 読書 文学 エミール・ゾラ著、清水正和・倉智恒夫訳「ムーレ神父のあやまち (ゾラ・セレクション)」読了。 ルーゴン・マッカール叢書第5巻。 ゾラ作品は登場人物がめったやたらに多いので、 読むときには人物をメモってます。 この作品は珍しく登場人物が少なかった。 その代わりに、自然の描写が超たっぷり。 デジレが飼っている動物たちのなんと生き生きとしていることか。 バラドゥの豊饒な自然の描写の美しさよ! そして、徹底したカトリック批判。 ゾラ作品としては、最も美しい人間と自然の讃歌ではないでしょうか。