文学

エミール・ゾラ著、小田光雄訳「夢想」読了。 ルーゴン・マッカール叢書にあっては異色の作品。 どうしちゃったのゾラっていうような。 ま、いいんだけど。 この作品は戦前に出版された版も持っているのですが今回は論創社版で読みました。 戦前の本を手に入…

エミール・ゾラ著、河内清訳「生きるよろこび」読了。 写真は論創社版ですが私が読んだのは 筑摩書房、世界文学大系第41巻「ゾラ」。 8ポ活字の3段組ですよ。目が疲れた。 しかし、これまた傑作ですな。 死の恐怖におびえつつ、いろいろなことに手を出しつ…

新国立劇場で三島の「近代能楽集」から「綾の鼓」「弱法師」を見てきました。 役者さんというのは、いっぱいせりふを覚えていてすごいなと思う。 語学の勉強もやっぱり暗記だよね。

堀越英美著「萌える日本文学」読了。 日本文学を「萌え」の視点から解析。 ていうか、いろんな作品から萌え萌え描写を抽出。 萌えにもいろいろあるんだなあということもわかった。 ツンデレの仲間(?)でヤンデレっていうのもあるのか。

「天人五衰」を山中湖畔のカフェで読了。 終わった。 私の3年有余におよぶ三島の文庫本読破というひとつの目標に区切りをつけることができた。 本当を言うと、まだ読んでいない文庫もいくつかあるけれども、 最後の作品である「天人五衰」読了をもって一応…

三島由紀夫「暁の寺」お風呂で読了。 四部作の第三巻、すなわち起承転結の転。 でこの終わり方!? どうなる次??? 「豊饒の海」は主人公が輪廻転生を繰り返していく物語だが この間、自分が転職のことで頭を悩ましていたのが なんだかちっぽけなことに思…

三島由紀夫「奔馬」お風呂で読了。 うーん、うなった。 まさに三島畢生の作品。 おっと、今日は自分の誕生日でした。 みなさん、ありがとう。 生まれたからには、いつか必ず死が訪れる。 如何に死ぬかということこそ大事な問題だ。

三島由紀夫「春の雪」お風呂で読了。 とうとう私の三島読書も「豊饒の海・四部作」に突入しました。 ここに至るまでに、ほとんどの三島作品を読んできて まさに総決算として「豊饒の海・四部作」を読みます。 なにしろ、これは三島自身にとっての総決算とも…

エミール・ゾラ著、小田光雄訳「ごった煮 (ルーゴン・マッカール叢書)」読了。 ルーゴン・マッカール叢書第10巻。 全20巻の半分まできました。 主人公オクターヴ・ムーレが同じアパルトマンに住むブルジョワ家庭の奥様に 次から次へと手を出して、美味しい思…

会社の社内ネットワークが整備されてきて、最近は他の営業所の朝礼記録が読めるようになった。 ある営業所の朝礼で、海外の長編小説ベスト100を特集した雑誌のことが紹介されていた。 これはチェックしなくっちゃということで検索。 新潮社の「考える人」と…

三島由紀夫「荒野より」お風呂で読了。 この文庫ももはや新刊では入手できないのであろうか。 吉祥寺の古書店で入手した。 昭和39年から41年までの小説、評論、戯曲などが雑多に収録されているが、 死に向かいつつある三島の心情が何となくうかがわれる。 特…

三島由紀夫「私の遍歴時代」通勤電車で読了。 電車の中で三島の文庫を読むときは3色ボールペンで読んでいます。 赤で自分が書けそうもない漢字に丸。 緑でおもしろいなと思ったところに傍線。 青で三島が読んだ作家とその作品に傍線。 例えば太宰治を評した…

三島由紀夫「F104」お風呂で読了。 1981年発行、河出書房の文庫版。品切れ、絶版。 収録作品「F104」「英霊の聲」は既に読んだもの。 新たに読んだのは戯曲「朱雀家の滅亡」。 どうしてこの3篇を1冊の文庫に編んだのか。 ちょっと疑問。

エミール・ゾラ著、石井啓子訳「愛の一ページ (ゾラ・セレクション 4)」読了。 ルーゴン・マッカール叢書第8巻。 パリを舞台にしたよろめきドラマ。 前作「居酒屋」で非難ゴウゴウだったもんだから 美しいロマンチックストーリーを書いて 世間の評価を覆し…

三島由紀夫「夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)」お風呂で読了。 画像はありましぇん。 文庫は絶版で全集でしか読めないらしい。 たまたま文庫で見つけた。 人によってはお宝なんでしょうが、 私はお風呂で読んで、赤鉛筆で書き込みとかもしちゃった。 本は飾…

橘かがり著「判事の家」読了。 松川事件裁判で最後まで有罪判決にこだわった最高裁判事の孫にあたる主人公が 事件に関係する人たちとのかかわりを通して、 社会の中、歴史の中での自身の位置、役割を見出していく。 松川事件といえば 戦後のいわゆる「黒い霧…

三島由紀夫「金閣寺 (新潮文庫)」お風呂で再読、読了。 最初に読んだのは、1985年2月10日と記録にある。 抜書きがしてあってP27「何か拭いがたい負け目を持った少年が、自分はひそかに選ばれた者だ、と考えるのは、当然ではあるまいか」 当時の自分…

エミール・ゾラ「居酒屋」をさらっと再読。 昭和37年の河出書房新社の世界文学全集第17巻、黒田憲治訳で読む。 最初に読んだのは、2001年に年越しで読んで、2002年1月1日に読了。 7年ぶりで読み返しましたが、かなり鮮明に記憶に残っている。…

「川端康成・三島由紀夫往復書簡 (新潮文庫)」電車で読了。 三島の全文庫を読もうと思い立ってもう3年くらい。 すでに40冊ぐらいは読んできている。 この文庫に収められている三島の手紙を読んでいると、 それぞれの作品の創作の背景がよく分かる。 三島…

エミール・ゾラ著、清水正和・倉智恒夫訳「ムーレ神父のあやまち (ゾラ・セレクション)」読了。 ルーゴン・マッカール叢書第5巻。 ゾラ作品は登場人物がめったやたらに多いので、 読むときには人物をメモってます。 この作品は珍しく登場人物が少なかった。…

三島由紀夫の「潮騒」、お風呂で再読、読了。 昭和35年発行の新潮文庫で読みました。 最初に読んだのは1983年4月9日と自分の読書記録にある。 四半世紀を経ての再読。 素晴らしきかな!

三島由紀夫の「三島由紀夫未発表書簡―ドナルド・キーン氏宛の97通」電車で読了。 魅死魔幽鬼尾から怒鳴門鬼韻にあてた手紙。 素の三島がそこにいた。

三島由紀夫「絹と明察 (新潮文庫)」お風呂で読了。 近江絹糸の労働争議に題材をとり、日本的近代と西欧的知性の闘いを描いた長編小説。 うーん、組合結成公然化の場面の描写がリアルだ。 経験者でなければ分からないような当事者の心情が描かれている。 組合…

三島由紀夫「英霊の聲」電車の中で読了。 2・26事件三部作。 「英霊の聲」「憂国」「十日の菊」を収録。 巻末に「二・二六事件と私」という随筆がある。 私の癒しがたい観念のなかでは、老年は永遠に醜く、青年は永遠に美しい。老年の智恵は永遠に迷妄で…

エミール・ゾラ著、小田光雄訳「プラッサンの征服 (ルーゴン=マッカール叢書)」読了。 叢書第4巻。 本邦初訳。 宗教活動にはまっちゃう専業主婦ですか。 ラストシーンが壮絶だ。

 @うち

「炎上 [DVD]」を借りてきて観ました。 市川崑監督追悼です。 三島の「金閣寺」を映画化したもの。 主演の市川雷蔵もいいですが、 仲代達也がスゴイ。 スゴすぎる。

三島由紀夫の「熱帯樹 (新潮文庫)」おふろで読了。 戯曲が3篇。 「薔薇と海賊」より。 自動車のタイヤはそれはやさしく私どもを轢いてくれました。人間によしあしがあるように、自動車にもよしあしがございます。あれはいい自動車でございましたよ、私ども…

エミール・ゾラ著、朝比奈弘治訳「パリの胃袋 (ゾラ・セレクション)」読了。 ルーゴン・マッカール叢書第3巻であります。 パリ中央市場が舞台で、野菜、肉、魚、果物、チーズに残飯、 ありとあらゆる食べ物が出てくる、出てくる。 それがまた、おいそうだっ…

三島由紀夫の「文学的人生論 (知恵の森文庫)」電車の中で読了。 タイトルどおりの評論など編まれた文庫。 「芝居と私」より シモンズは、ゾラという小説家は、テーブルを書けば、必ずそのテーブルには足が四本あったと書き、その部屋には四つの壁があった、…

三島由紀夫「鹿鳴館」お風呂で読了。 おっと、「鹿鳴館」自体は意外と短い。 他に戯曲3編収録。 「夜の向日葵」の中の一節。 愛するということは息を止めるようなことだって、一分以上も息を止めていれば死んでしまうか笑い出していまうか、どちらかだって。…