移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書)」読了。移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書)
フランスには、虐げられている移民がいる、努力しても社会の壁に阻まれて疎外されている移民がいる、猛烈に努力して成功した移民がいる、古い因習に縛られている移民がいる、フランス社会に溶け込んで人生を満喫している移民がいる、苦しんでいる仲間を助けるために闘っている移民がいる、移民をあからさまに差別しているフランス人がいる、表立っては差別してはいないが陰湿な差別を助長しているフランス人がいる、移民に対する差別を解消するために闘っているフランス人がいる、移民の選挙の票田と考えているフランス人がいる……などなど
ともかくいろんな立場の人たちがいて、簡単ではないです。
この本は、さまざまな人々へインタビューをもとに構成されていて読み応えがある。