ジダンのお母さんがマテラッツィのタマを切り取ってやりたいとコメントしたそうです。
すごいですね。
「タマを切り取る」ってのはフランス的発想なのかそれともアルジェリア的発想なのか
それとも国境を超えて女性が抱く激しい感情なのでしょうか?
ゾラの「ジェルミナール」ではこんな場面があります。
炭鉱の町で、まずしい坑夫の女房たちに金を貸して
利息が払えないと女房や娘の身体を要求する食料品店の男がいました。
坑夫の暴動が発生したときにおびえたこの男は、屋根に逃げるも転落して死んでしまいます。
これまでの恨みをはらすため、その死体をさんざんなぶった女房たちは
ついに男の下腹部をナイフで切り取り、それを高々と掲げ
棒の先にぶらさげて行進するのです。
映画「ジェルミナル [DVD]」のなかでも、このシーンは克明に描かれていて
いかにも切れ味の悪そうなナイフでゾリゾリと切り取るとこを見ていて
わたしは思わず悲鳴をあげてしまいました。
けれども、「よくやった!」とも思います。


今回の「頭突き」問題はマテラッツィの暴言内容をめぐって
どうしても政治的問題にしたいという流れがありそうですが
サッカー試合中の挑発は戦術的にもありうることだし
ジダンマテラッツィが水面下で会って、
握手するなり、も一度頭突き合戦をやるなりして
チャンチャンということですませられないんかね?