自成道セミナー

本日は時津賢児先生がフランスから来日されてのセミナーです。
今回は太極拳をたっぷりと勉強しました。
太極拳には套路(とうろ)というのがあって
いわば型のようなものです(厳密に言うと違うのですが)。
時津先生いわく、套路は目次であると。
したがって、套路を一通り覚えてそれでよしとするのではなく
その内容を熟読し身につけなければ意味がありません。
ということで、一つ一つの動きを分解して
身体をどのように動かさなければならないのか
実戦的にどういう意味があるのか
実際に攻守に分かれての稽古という具合に
じっくり、みっちりと学ぶことができました。
今回お話されたことで非常に興味深かったのは
「手」を作るということ。
時津先生は木をマッサージするという鍛錬をされているとのこと。
庭なり公園なりに生えている木の幹を
素手でマッサージしてあげるのです。
そうすることによって、手の平が刺激をされるというのが一点。
つやつや、すべすべの美しい手になるそうです。
さらに、手の平をさまざまな角度で木になでつけることで
武術的に有効な手の平の動きが作られるということ。
滑らかな動きで相手を制する強い手になります。
先生のフランスの道場にピアニストの青年が凝られているそうですが
彼の手は繊細であると同時に筋肉が非常に発達した強い手だそうです。
空手とかの武道をやっている人は
とかく巻きわらを突いたり、砂に手刀を打ち込んだりして
手を痛めつけてゴツゴツにしてしまいます。
しかし、自成道で目指すのは
繊細さと強さを兼ね備えた手なのです。
私もそんな手を作りたいなとホントに思いました。


練習のあとは、飲み会。
ちょっと飲みすぎしまった。