2008-02-13 ■ 読書 文学 三島由紀夫の「熱帯樹 (新潮文庫)」おふろで読了。 戯曲が3篇。 「薔薇と海賊」より。 自動車のタイヤはそれはやさしく私どもを轢いてくれました。人間によしあしがあるように、自動車にもよしあしがございます。あれはいい自動車でございましたよ、私どもを轢いてくれましたのは、はい。それは、猫が寝ている人の瞼にやさしくふくよかな足を乗せるように、私どもの上に乗って来ました。