三島由紀夫春の雪」お風呂で読了。
豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)
とうとう私の三島読書も「豊饒の海・四部作」に突入しました。
ここに至るまでに、ほとんどの三島作品を読んできて
まさに総決算として「豊饒の海・四部作」を読みます。
なにしろ、これは三島自身にとっての総決算ともいえる作品。
渾身の力を込めての執筆であったろうことが
ビリビリと伝わってきます。
以前読んだ三島の書簡の中で仏教に対する関心が高まったとありましたが
それが下地となってこの作品が書かれていることがよく分かります。
しかし、何とも描写の美しいことよ!
とりわけ、清顕と聡子のラブ・シーン。
映画はまだ見ていないけど、これらのシーンがどのように映像化されたか
見たいような見たくないような。