永井荷風 ひとり暮らしの贅沢 (とんぼの本)」と「Les Thibault」をかばんに入れて
青春18きっぷでぶらっと出かけてきました。
永井荷風 ひとり暮らしの贅沢 (とんぼの本)
まずは鹿島神宮へ。
武道の神様を祀っていて
塚原ト伝の新当流発祥の地ということで
土産物屋さんで木刀をいっぱい売ってたので
1本、安物を買いました。
杖道の高段者に引落打ちされたらバキッとおられそうなチャチいものですが
ま、お土産ということで。
お蕎麦が名産らしく参道にはお蕎麦屋さんが並んでいたので
そのうちの一軒で九割蕎麦のザルを食す。
おいしかった。
それからまた電車にのって本八幡へ。
永井荷風が晩年を過ごした地です。
ゆかりの地ということで荷風の特設コーナーがあるという
市川市立中央図書館へ行く。
方向音痴につき迷ってしまったが
途中で立ち寄った古本屋で
文庫クセジュ自然主義 (1957年) (文庫クセジュ)」を見つけて購入。
市川市立図書館の荷風コーナーには
仏語訳の荷風作品などもあったが
ほとんどが禁帯出につき読まれた形跡のないものであった。
図書館を後にして荷風宅近所で荷風が連日通ったという大黒家へ。
荷風セット1260円を食す。
カツ丼、漬物、お銚子1本。


永井荷風 ひとり暮らしの贅沢 (とんぼの本)」は電車の中で読了。
お金持ちの家に生まれ、
アメリカ、フランスに滞在した洋行帰りの荷風
こだわりをもったダンディな男であったと同時に
ルーズで傍若無人なところもあったようであり、
正直、こんな人とは直接関わりをもちたくはないなと思った。
まあ、そのくらい極端な人格じゃないと芸術家ではないってこと?
しかし、自らを散人と称し、
自由に生きた荷風に憧れも感じるのである。