三島由紀夫vs東大全共闘美と共同体と東大闘争 (角川文庫)」お風呂で読了。
美と共同体と東大闘争 (角川文庫)
昨日観たの「恋人たちの失われた革命」はフランスの68年5月革命の若者たち。
こちらは69年5月に行われた三島由紀夫と東大全共闘の討論会。
いや〜、おもしろかったです。
何百人かの学生たちを相手にしている三島。
その場の熱気、緊張感がじりじりと伝わってくる。
正直、何いってるのかわけわからないようなところもあるのですが、
こんな討論会に参加できた人は幸せもんですよ。
昨年くらいに「太田光対東大生」なんて企画もあってテレビで見ましたが
これはこれでおもしろかったです。
太田はスゲーやつだなと思ったりもしましたが
学生側はたいしたことなかったな。
やっぱ全共闘の学生たちのほうが、エネルギーは強かった。
「討論を終えて」ということで、両者が文章を寄せていますが、
三島がこんなことを書いています。

話は飛ぶが、解放区と小便とはつきもののやうである。ニューヨークでもパリでも解放区ではたちまち学生が立小便をしたさうである。解放された人間の感情と小便とは何らかの関係があるのであらう。

昨日観た映画でも、学生が立小便をしてるシーンが描かれていたのでなるほどと思った次第。


三島はもうすでに死を決意しているなと思われるところがしばしばあって
そういう言葉がものすごく重い。
かなわないね。