ガイドブック裁判員制度」読了。
ガイドブック裁判員制度
日弁連所属の若手弁護士さんたちの書いた、
裁判員シミュレーション、Q&A。
シミュレーションでは、
否認事件が扱われていて、しかも無罪判決という
ちょっと出来すぎなくらい理想的な例。
日弁連としては、裁判員制度について
市民が普通の感覚で裁判に加わることによって
これまでの密室的な裁判から市民に開かれたものになり
市民の権利も守られるようになるということで
この制度を評価し、推進しているわけです。
しかし一方では

裁判員制度では3人の裁判官と6人の裁判員の多数決で決まることになってますが、多数方に裁判官が1人は入っていないといけない。評決の前には裁判官による“説示”もあるから、多くの場合、裁判員は裁判官の意見に引きずられて判断することになるでしょう。だいたい世論調査をすれば、今は厳罰化を望む声の方が多いんですから、事実の認定よりも「とにかく罰しろ」という判決が増えることは間違いない。
お笑い裁判傍聴記」より

なんていう意見もあります。
以前見た「12人の優しい日本人 [DVD]」なんかでも、付和雷同型日本人を笑い飛ばしてくれてますし。
確かに、裁判員制度は、ほっといてもうまく機能しないでしょう。
だからこそ、もっと草の根的なところから、
日本人の法意識とか権利意識とかを育てていく必要があります。
とにかく、何でも上から与えてもらえると思ってたらダメですわ。